『カレーうどん屋 咲々』を紹介しよう
贔屓にしているカレーうどん専門店がある。
カレーうどんと言えば素うどんにカレーライスのカレーがかかっているシンプルものから、出汁にカレーを溶いてとろみを付けたうどんなど、和風カレーが思い浮かぶだろう。
そんなカレーうどんたちと一線を画したカレーうどんが神奈川県は相模原市にあります。*1
他にはないカレーうどん
さて、ここで紹介する『カレーうどん屋 咲々』は一風変わったカレーうどんを味わうことができる。
カレーうどん専門店らしく、メニューは「あったかい おうどん」と「つめたい おうどん」のみだ。むろんどちらもカレーうどん。
「あったかい おうどん」*2
見た目からしてカレーうどんっぽくない。
特筆すべきはやはりこのスープ、さらっとしているが野菜が煮込まれた甘みと旨みがあり、そこに出汁の気配はない。
またスパイスはカレーであることをわすれさせない程度に穏やかに効いている。
辛さに強くない人でも受け入れられるのではないだろうか。*3
カレーライスのカレーではないし、スープカレーのカレーでもなく、じゃあ何だと言われるとカレーかな?何が近いかいろいろ考えたが、カレーポタージュと言う表現が近いだろうか。
うどんは讃岐うどんで、もっちりしっかりした麺がスープに合い「なるほど、このスープにはこのうどんだ」と納得してしまう。そしてこの料理が何かと問われるとカレーうどんとしか答えようがない。
単品ではスープに炒めた挽肉が入っており、水菜、スライスオニオン、白ごまが乗る。
シンプルだが十分楽しめる。
「このうどんだ」と言ったけれど、お腹に余裕のある人は是非ライスを頼んで欲しい。
うどんを食べている間にご飯がほしくなるはず。
いろいろなトッピング
メニューはカレーうどんのみだが、トッピングでいろいろな味も楽しむことができる。
カレーうどんのトッピングに似つかわしくないものが並んでいるように見えるが、どれも不思議と合う。*4
もずく酢なんて合うのかとおもったけれど、酸味がよく合っていて面白かった。
前述のように辛くないので、辛さが欲しい人はカラ油を追加すると辛口になる。
チーズ
チーズをトッピングすることで濃厚さが加わり満足度高い。
牛チャーシュー
牛なのにチャーシュー…と言うところはひとまず置いておこう。
要するにローストビーフのような感じで美味しい。
スープの味が変わらないので初めて行くときには良いかもしれない、初期からあるトッピング。
なかなか歯ごたえがあるので好みがわかれるかもしれない。
ビーフシチュー
一番好きなトッピングのビーフシチュー。
カレーにビーフシチューを入れるというのは通常ならよくわからない味になりそうだが、そこはこのスープの懐の深いところ。旨い。
ごろっと入った牛肉も柔らかく、シチュー単品でも美味しそう。
牛すじ煮込み
こちらもよく煮込まれた牛すじで和風テイストに。
煮込みハンバーグ
ほろほろの煮込みハンバーグで、トマトの酸味が加わりボリュームがあるけどさっぱりとした感じになる。
このようにトッピングひとつで大きく味わいが変わるところも面白いので、いろいろ試して貰いたい。
ちょっとアクセスしにくい
さて、肝心の店の場所だが、残念ながらアクセスの良いところではない。
国道16号線沿いにあるので車の方がアクセスしやすい。
うっかり見落としやすいので、道路反対側のマクドナルドか、ちょい先のジョリーパスタを目印に。
2号店の厚木店は国道129号線沿いにあり、最寄りが相模線になるのでやはり車の方がアクセスが良い。
こちらも見落としやすいので、丸亀製麺を目印に。
ちなみに、厚木店はトッピングが少ないので相模原店の方がいろいろ楽しめます。
でも基本の味は変わらないので行きやすい方で。
余談
オープンは8年ほど前だと思うが、当時はいつ行ってもお客さんがいないことが多かった。
行列ができていたラーメン屋の居抜き店舗でそこそこ店内が広く、お客さんがいないと調理熱がなく店内が寒かった。
ここ数年はお客さんが増えてきて暖かいのでいろいろな意味で喜ばしい限り。
カレーうどんと言えば自分の中ではこの店だと思うくらいには気に入っている。